店長店長

こんにちは。
「千花」店長です。

今日はガラスフュージングに使っている電気炉(窯)を紹介します。

お手軽なガラス工芸用電気炉

「千花」では、レジンフラワーの他に、ガラス作品も多く作っています。
ガラスフュージングやスランピングといわれる作品です。

アクセサリーや小さなプレート(皿)など
小物作りに便利なサイズな電気炉は
「キルンキング160PKS(KILN KING 160PKS)」です。

家庭用電源OKで炉内はそこそこ広い

ガラス工芸用の電気炉で最大温度は900度。
炉内寸法は、
幅16cm×奥行き16cm×高さ13cm
です。
もちろん100Vの一般家庭用電源で使用できます。
14.5cm幅程度までの作品を焼成可能ですので、
スランピングで小皿などを制作したり、
アクセサリーには充分な広さです。
イヤリングなど1cm大のものなら20個くらいは一度に焼成できます。

熱源は側面全周囲で、温度ムラが少ないのは加点ポイントです。

プログラムは1ステップのみ

キルンキング160PKSのプログラム機能は
フルオートに対応しておらず、1ステップしか設定できません。

例えば、
660度まで4時間で上げる→10分ねらす(キープする)
という1ステップのプログラムのみに対応しています。
1ステップ終わって、次に
810度まで1時間で上げて→10分ねらす、という焼成をしたければ
その都度、操作パネルで設定しなくてはいけません。
ガラスフュージングだと最低4ステップくらいは必要なので、
各ステップの終了時には電気炉の前で待機していなくてはなりません。
うっかりその場を離れてしまって、次のステップを打ち込むのを忘れ、
いつの間にか炉の温度が下がってしまっていて、やり直し、
なんてことも時々ありました。

ただ、考え方によっては、
その場を離れられないというのは
安全性という面からすれば安心です。
900度まで上がる電気炉ですので、火災の危険性もあります。
プログラム機能に頼って、その場を離れっぱなしにすると、
万が一の時、初期消火ができませんので。

資金に余裕があるなら、さらに大きな炉を

電気炉を選ぶ際は、なるべく大きい炉を買うのが良いです。
大は小を兼ね、炉内の広さは正義です。

電気炉には炉内の幅が数センチというコンパクトな製品もあり、
価格も安いのですが、
アクセサリー程度の小物を一度に3~4個焼成するのが限度です。
制作の回数を重ねるにつれ、少し大きめの作品を作りたくなったり、
小物でも一度にたくさん焼成したい、なんてことが
必ず訪れるものです。

キルンキング160PKSなら、
ある程度大きい作品も作れます。
値段は実売12万~13万円程で、
決して安くはないですが、買う価値は充分にある製品です。
10万円台前半の価格帯で、「使える」電気炉というと、
キルンキング160PKSの一択という気がします。

もし、資金が許せば、
上位機種の「キルンキング310PKS」という製品もあります。
こちらは炉内スペースが31cm×31cm×14cmで、
160PKSの約4倍あり、大皿なども制作できる広さです。
実売価格34万~35万円と、かなり思い切った買い物になります。
しかし、この価格帯の電気炉では、
キルンキング一択というわけではなく、
ポーセリンアート、ポーセラーツ作品にも対応した電気炉もありますので、
選択の幅が広がります。

ポーセリンアートにも使えるが、少しだけ手間がかかる

白磁の皿などに転写紙で絵付けをするポーセリンアートに使う際は、
450度に達するまでの間に、数回、
一瞬だけ炉を開けて内気を逃がす必要があります。
転写紙に使われているフィルムが溶けた際に発生するガスを炉内に留めないためです。
ポーセリンアートやポーセラーツ対応の電気炉は
「ガス抜き栓」が付いているのがほとんどですが、
キルンキング160PKSはガラス工芸用の電気炉なので、このガス抜き栓が付いていません。
自分で炉のフタを開けて換気してやる必要があるのです。
このガス抜き作業さえやればガラス用電気炉でもポーセリンアートに使えます。

入門用としては最適解

キルンキング160PKSは
特性さえ把握すれば、
温度の上昇もスムーズで、
徐冷(冷却)の時間もしっかり設定できる電気炉です。

ガラスの場合は、徐冷を特に入念に行わないと、
割れやすい作品になってしまいます。
制作直後は大丈夫そうに見えても、
数日経つと突然「パリン」と割れたりすることもあります。
とても危険なので、徐冷は大切な工程です。

キルンキング160PKSは、ワンステップのプログラムしかできませんが、
ワンステップであっても、設定できることが重要です。
徐冷の過程で、例えば、
480度で1時間→430度で1時間→380度で1時間などと、
段階的にゆっくり冷ますことができるため、
割れにくいガラス作品を作ることができます。

比較的リーズナブルな価格で、
炉内がそこそこ広く、
1ステップのプログラムに対応する電気炉「キルンキング160PKS」は
入門用としては充分な性能です。
ガラス工芸やってみたいけどあまり高い炉は買えない、という人には
キルンキング160PKSがおすすめです。


キルンキング KILNKING 160PKS 炉内16x16x13cm 温度コントロールプログラム付き
[Yahoo!ショッピングで探す]
[楽天市場で探す]

Follow Me -SNSで繋がりたい!-

  


作品はminne・Creemaで販売しております

是非、販売サイトをご覧ください。

minne(ミンネ)

Creema(クリーマ)